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令和5年度フィールド実習報告(カンボジア)

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はじめに

 本研究科では、実践・特別研究科目として「フィールド実習」を設置し、実践的かつ能動的な学びの場を提供しています。

 本ページでは、令和6年2月にカンボジアに於いて実施された「フィールド実習Ⅰ」の内容を報告します。

 

実施概要

科目名

フィールド実習IB

担当教員

久保田 悠 助教、根本 裕太 講師

実施機関

令和6年2月12日(月)~16日(金)

参加人数

学生5名、教員2名

訪問先

One-2-Oneカンボジア

 One-2-Oneカンボジア(One-2-One Cambodia)はカンボジア人によって運営されている非政府組織(NGO)で、医療、教育等、様々な事業を行っています。今回のフィールド実習では、事業の一部である「Feeding Program」に参加し、首都プノンペンのスラムに住む子供たちへの昼食作りおよび提供を行いました。また、様々なコミュニティを訪問し、カンボジアの現状を目にしました。

サンライズ・ジャパン病院

 サンライズ・ジャパン病院(Sunrise Japan Hospital)はプノンペンにある日系の病院です。今回のフィールド実習では、サンライズ・ジャパン病院での取り組み、マネジメント、ヘルスケア分野のアジア展開等についての講義を受けた後、外来見学を行いました。

ノム・ポポー

 ノム・ポポー(Nom Popok)はカンボジアの子どもたちの栄養改善を促すことを目的として日本人により設立された会社で、プノンペンを中心に事業を行っています。今回のフィールド実習では、ノム・ポポー代表から、カンボジアの子どもたちの発育・栄養状況、起業に至った経緯についてのお話を聞いた後、Nom Popokが手掛ける栄養バランスに富んだお菓子、ケーキをいただきました。

プティサストラ大学

 プティサストラ大学(University of Puthisastra)はプノンペンにある私立の総合大学です。今回のフィールド実習では、歯学部、薬学部の教員と今後の連携について協議し、昨年設立された新病院を見学しました。

アンコール小児病院

 アンコール小児病院(Angkor Hospital for Children)は、アンコールワットで有名なシェムリアップにある小児病院です。今回のフィールド実習では、スタッフから当病院の概要についての説明を受けた後、病棟を見学しました。

レイク・クリニック・カンボジア

 レイク・クリニック・カンボジア(Lake Clinic Cambodia)はシェムリアップにあるNGOで、医療アクセスが困難なトンレーサップ湖の水上生活者に医療サービスを届ける目的で、イギリス人によって設立されました。レイク・クリニック・カンボジアはトンレーサップ湖の数か所に開設された医院を管轄し、院内での診療やボートで各家庭への巡回診療を行っています。今回のフィールド実習では、レイク・クリニック・カンボジア代表から水上生活者の現状、設立に至った経緯についてのお話を聞いた後、トンレーサップ湖を回り、水上生活者やそのコミュニティの様子を見学しました。

 

ピープルズ・ホープ・ジャパン

 ピープルズ・ホープ・ジャパンPeople’s Hope Japan)は日本の非営利組織(NPO)で、母子保健の事業を中心にシェムリアップで展開しています。今回のフィールド実習では、ピープルズ・ホープ・ジャパンカンボジア事務所長から事業の概要、母子保健の現状、保健ボランティアの役割についてのお話を聞きました。

総括

 今回のフィールド実習は、➀カンボジアのヘルスケアシステムを学ぶ、➁アントレプレナーシップ(起業家精神)を学ぶことを趣旨に行いました。様々な施設を訪問することで、カンボジアにおけるヘルスケアの現状を目にしました。また、カンボジアで事業を立ち上げた方の経験に基づいた貴重なお話(事業立ち上げに至った背景、事業を行う上でのモチベーション、苦労話…)を伺い、教科書では学ぶことができないであろうアントレプレナーシップに必要な要素に触れることができました。本実習のために、訪問の機会を与えてくれた施設の方々に改めて感謝申し上げます。
 本研究科では、東南アジアとの連携に力を入れております。来年以降も同様の実習を企画し、東南アジアとの連携を広げていきたいと思います。

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